癸卯の意味と心得 令和5年

令和五年は【癸卯 みずのと う】の年です。【癸】はもともと「はかる」という意味であり、測るための基準や道筋という意味に変わっていきました。季節は十干の最後であることから冬を表し、草や葉がなくなり見通しが良くなることで、今まで見えなかったものが現われる年でもあります。それは次の十年に向けた新たなる課題でもあります。その課題解決に向け道筋をつけていかなければならない年となります。
【卯】は門を開いた形であり、天門が開いて万物が繁栄する年です。門の先にある新たなる世界は未開であり、開拓していかなければなりません。競争も激しくなりますが、全体的には活性化する年になります。競争に流されないよう、自分なりの信念を持ち、無理をせずペースを守ることです。
 癸の新たなる課題、卯の新しい世界、どちらも現在の状況を如実に表しているものではないかと思います。コロナ禍からの転換期をどのように過ごすかが問われそうです。今年は様々な意味で非常事態といえるような年でした。ウサギは月で餅つきをしているといわれますが、平和の象徴でもあります。来年は平穏な一年となることを切に願いたいものです。

     

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